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「季節めぐり 春」

 春

早春ランニング 4月11日

 この春はすごいぞ、と言われていたスギ花粉の飛散も呆気なく終わり、警戒していた気持ちが解放された日曜の午後。気温は幾分低めのようだが、スッキリとした空気にムズムズと走りたくなり、約一ヵ月ぶり、そして今年二回目のランニングに。何キロ走ろうか、どこを走ろうか、まだ雪に覆われている道もありそう、でも時間は十分ある、ゆっくり散策するように走ろうか。

 まずは定番コースの川沿いへ。踏切を渡り、橋の付け根に。土手を走るコースに雪はないが、雪解け水が川幅いっぱいに滔々と流れ、川面を覆う冷たそうな空気は春のうららかな気持ちを冷たく固めてしまいそうだ。ここは山沿いの走路に。

 久しぶりのランニングに上り坂、家からはまだ数百メートルでしかないが脚が重い。温泉施設の前を通る、…ランニングの締めは温泉にしようか、ぐるっと回って家で着替えを持ってくる、…一案として取っておく。

 再び橋を渡り、今度は川沿いに土手を走る。ここは明るくて気持ち良く走りやすい走路と思っていると、小型犬のものらしきフンが“そこここに” 一歩一歩避けるように足を運ぶ。たぶん一人のしわざだろうが、酷いもんだ、しばらくここは走らないと決める。

増水した川の中に人影がひとつ、すぐに釣り人と分かるが、スタイルはなに? フライフィッシングか、いやルアー釣りか。その出で立ちから手練れのようだが、そこで釣れるのかい?と、子どものころは川を主戦場としてきたものとして思う。でも釣りは魚を獲ることだけでなく、行為を楽しむ高尚な趣味でもある。少し陽の傾いた春の午後、光る川面を堪能するひと時の贅沢か。

 走路の両側に広がる雪に覆われた水田は、ようやく畔が見えてきたところ。いつの間にか脚の重さも消えている… かと言って軽やかに走っている訳ではないが。

道路沿いの桜の木。並木というほどではないが、何本も植えられていて、まだどれも太い幹ではない。枝に付いているのは小さな小さな蕾だが、素人目にもその枝ぶりから数種類の桜と分かる。新潟県内では桜が咲いた、満開だといった話が入ってくるが、ここはまだまだだ。

 只見線の踏切を渡り、左へ折れる。視線を遮る家もない、切り裂く電柱電線もない、越後三山を遠くに望み水田のなかを真っすぐに進む道。

 中学校の前を通る。次男の卒業式が行われ、喜びと別れの交錯したあの日から一ヵ月が過ぎたのだ。静かな日曜日の校舎に、子どもだけでなく、親も楽しい時間をすごさせてもらったと感謝の思いを向ける。

 山の方へ進む。この先のゴルフ場はオープンしていない、田畑での作業もできない、広い道は通りもなく独り占め。しかし、この道は緩やかな上りが続き、再び重い脚となりなかなか前へ進まない。ここは昨秋の早朝、次男と朝練に通った道。その練習場所まで行きたいと思い進んできた。…が、上り口の道路上は雪に覆われ、ランニングができる状態ではない。踵を返し、緩やかな下り坂を進む。緩いカーブの先には、晴れ渡った空の下、その雪をわずかに夕陽に染め始めた駒ケ岳と荒沢岳が悠然と構えている。10キロくらい走っただろうか、身体の芯から温まっている。キリっと締まった空気と、この眺め、気持ちいい。

 次の目的地を野球場へ設定。左へ折れ、少し進むとまた緩やかな上り坂となる。短いストライドで実直に進む。もはやこのスタイルでしか走れない。バックスクリーン裏を左側、一塁方向に進む。まだまだ続く上り坂、徐々にグラウンドの広がりが見えてくるが、ここもまだ雪に覆われている。グラウンド上、杉林の陰が肩を寄せ合い円陣を組んでいる選手のように見える。

 さらに進み、T字路に近づく。左は山へと上る道、右は人家や国道へ、さらに自宅へと続く帰路となる下り坂だ。雪はどう? 徐々に見えてきた山への道はまだ雪に覆われている。雪がなかったら上るのか、と自分に問う。んーん、気持ちだけは向かっている。右手、帰路への道はどうか? こちらも雪か。しかし、その先100メートル程の路上に雪はない。引き返すルートを考える間もなく、脚が勝手に雪の上を走り出す。そう、疲れているのだ、とにかく近道。ジャリジャリとした雪は砂の上を走るよう。

 それほど濡れずに雪の上を渡り切ることができた。そこから左方向を望む。区画整理された棚田の向こう、権現堂から連なる尾根が杉林の中へと消えている、その杉林の先がゴールとなる自宅付近。さらに彼方には、雪を抱いた守門岳が浮かび上がるように見える。気持ちはすでに我が家に向かっている、…どこにも寄らず、まっすぐ帰ろう。 

4月半ば、まだ早春と言える魚沼のランニング散策は、約一時間半、15キロで終了。

上から・・・①豪雪地の春は排雪から ②かつてスキー場だった場所 ③場所によってはまだまだ雪がある ④橋の下に釣り人発見                                                                    
左上から時計回りに・・・①雪と水の田んぼの向こうに越後三山 ②朝練へ向かった道 ③右が駒ケ岳、左が荒沢岳 ④神社の下にある穴は?
上から・・・①野球場、グラウンドはまだ雪 ②一塁側ベンチ前の円陣 ③山への道 ④今さら引き返すのも・・・
上から・・・①林の先は雪がない ②なぜか埴輪スタイルで走っている私 ③自宅方向、もうそこしか向かえない
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