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「季節めぐり 春」

平成30年 春

4月9日 流氷 現る?

山峡の長くも無いトンネルを抜けると、まだ雪国であった。東の空が白くなった。橋を渡り車を止めた・・・ 

新潟、なかでも魚沼の人にとっては馴染み深い小説をパクリました。 ・・・馴染み深いと言っても果たしてどれほどの人が読んでいるかは?

数年前から、魚沼で流氷?が見えると、一部で話題の場所があります。

我が家から破間川(あぶるまがわ)を遡ること30分。さすがに遡るには車を使いますが。
R252を福島県境方向へ約30分。トンネルを抜け、破間川ダムへ。

守門岳と浅草岳の間、山峡にあるダム湖で流氷を見ることができます。

で、その流氷が見えるのは、雪解けの短い間だけ。

 

 実は前日に、ぶらっと行ってみたのですが、ぶらっとだけあって、SDカードの入っていないカメラを持って行ってしまい、翌日の早朝に再度チャレンジ。

日の出の頃をめがけて、午前5時前に出発。天候は曇り、明るくなり始めた空は、ただただ白いだけ。

朝陽が彩る空が、ダム湖と流氷を浮かび上がらせる、と言った絵を期待していたが・・・、

でも、色味の少ない、荒涼とした感じのほうが “流氷らしい” かもしれない。

流氷らしい・・・はたして流氷の定義とは?

日本では流氷 イコール オホーツク海 をイメージし、海のモノと思いがちだが、そのような定義はないらしい。

よって、ダム湖であろうが正式な “流氷” か?
でも、地元では “雪流れ” と呼んでいます。

 

撮影スポットの橋に到着。先客が二名、ごっつい三脚を並べ、ごっついカメラを構えている、そういう場所。

気温は12度、 前日の午後も同じくらいの気温であったが風が強く、鼻をすすりながら、肩をすくめながら流氷をながめていました。
今朝はそれほどの感じはないが、前日に降った雪は橋の上では凍っていて、春!とは言い切れないような状態。

 今シーズンの魚沼は、北部では大雪だったのかなと思います。しかし、3月からは比較的暖かい日が続き、雪解けも思ったより早く進んでいるようで、3日違えば、風景が変わるほど。

この流氷の風景も、そんな足早な春の一閃(いっせん)

 

山の木々は芽吹く直前、枝先は少し赤みを帯びたように見え、足下では根開けの輪を広げつつある。

満水のダム湖は雪解け水が流れ込み、独特の白く濁ったような緑灰色。そこに粉々に砕けたガラスのように流氷が浮かぶ。

鮮やかな朱色のアーチでダム湖をまたぐ橋。

・・・いつまでたってもエントリーレベルの腕前では上手く撮れません。

 

風向きによっては少し雪が舞うような天候、時間と共に風景が大きく変わる様子も無く、仕事もあるので早々に退散。

 

魚沼の流氷 “雪流れ” 雪深い地ならではの風景。






“山峡のトンネル” を抜けると・・・
撮影スポットは橋の上の歩道、安全です。
右側の細長い流氷で 30メートルくらいかな。
一枚氷、ざっとテニスコート10面分はありそう。

3月11日 早春の一日

今日は、子ども達がやっているクロスカントリースキーの今シーズン最後の大会です。

早朝6時の出発、しかし私は仕事や所用があり応援には行けません。でも、せっかくの早起き、しかも良い天気、日の出前にぷらっと山へ向かうことにする。

 目的地は最近ハマっている『金毘羅様』、12月の夕暮れ時に何度か登っては不完全燃焼の写真を撮りまくっている山である。降雪も納まり、雪が締まる3月はちょっとした山歩きには最適な時期、実は1週間程前の夕方に登って来たところ。
やはり思ったような写真は撮れず、次回は朝陽の当たる風景を狙ってみよかと思っていたところの、今日である。

1時間程度の散策の予定で出発。

積雪は1.52㍍程で気温はマイナス4度を下回っている。カンジキを使わなくとも凍み渡りで楽に登れるはず。

・・・ほんとに呆気なく登ってしまいました。

途中の急斜面、凍って締まった雪、さすがにここで足を滑らせたら・・・下りは迂回して帰ろうか。そんなところが一か所、あとはスイスイと汗をかくこともなく登頂。

さて、山頂からの眺めは・・・んーん、空気が澄んでいるのか、朝陽を浴びても山がきれいに染まることもなく・・・、またもや不完全燃焼か。

日の出の時刻、風が出てきて体感温度は下がるし、指先はかじかんでくるし、写真もイマイチ、長居は無用と、やはり迂回して山を下りることに。

尾根筋に人が何度も通ったような跡が、ものずきな人が他にもいるなぁと、しかし近付いてみると、カモシカの足跡。カモシカの通い道?、足跡を観察してみると、松の木がお気に入りのよう、この時期はマツボックリでも食しているのだろうか。

これを今回の収穫と納得させて帰路を急ぐ。

7時には家に帰りたい、仕事があるからね。

まあ、1日の始まりとしては、上々かな。

 

今日は穏やかな天気の下、山の神である十二様のお祭り、近くの神社では神楽の奉納、スキー場でもカーニバル、等々が行われた春の一日。

 

3月11
  あらためて日常のありがたさを感じる一日です。

 





午前6時前、空はだいぶ明るいが、有明の月が煌々と。
冷たく湿った風が吹き付ける山頂、足下では氷の結晶が成長中。
尾根沿いに一見カンジキで歩いたような跡、よく見ると蹄の跡が新旧織り交ぜて。
上:早朝の“金毘羅様”の社 右:空へ向かう“十二様”の幟 下:“神楽奉納”を知らせる幟

平成29年 春

5月 14日 RUN & SPA

 晴天の日曜日、中学生の長男をランニングに誘う。感触は悪くない、でも、ただ誘ってもついて来てくれそうもないので、目的地を温泉にして、しかも距離は教えない。

掛かった、そのまま一気に釣り上げる、・・・
・・・出発である。

 

 走り始めてすぐ、「どれくらいかかるの?」と聞いてくる。「10キロあるかな、水分補給しながら、途中歩いてもいいし、1時間半くらいかな」と、かなりゆるく答えておく。

 

5月の晴天、この時期この場所でしか見ることのできない風景があります。普段通ることのない道、車窓を過ぎ去ってゆくだけの風景を、シッカリと感じて欲しくて。

また、子どもの成長を見たくての、ランニングです。

 

もう雪は高い山に残るだけですが、こんな晴れた日は新緑の勢いがさらに増し、残された雪の居場所を奪うべく山頂を目指し駆け上ってゆくのが見えるようです。

山裾の林では藤の花が盛りを迎えています、今年は当たり年のようで、からみ付いた木から滝のように多くの花房を垂らしています。

この週末から来週末にかけてが田植えの盛り。水田は青空を映し、空から足もとまで青く囲まれた世界の中を、目的地の新緑深まる守門岳の麓を目指し足を進めます。

 

1時間20分ほどをかけゴール、13キロ以上ありましたが、予想より早く目的地の寿和温泉に到着。

10時すぎに入館、まだ誰もいない風呂。心地よく汗を流したあとでの一番風呂、充足感MAX。子どもも疲れた様子はないが、はたして感想は?

「また走りに来ようぜ」

「えぇっ、んーまぁ、時々なら」なんとも中途半端な答え。

 

 このまま一杯やりたいところだが、晴天の日曜日、もったいなくて飲めない。

午後の予定に向けて腰を上げる。


=== つづく ===

出発から15分、ダム湖に映る守門岳。あの麓がゴール。(以下、走りながらの撮影です)
向かい風、でも水田を渡る風は心地よく。めざす守門岳はまだ遠く。
代掻きしたばかりの水田、濁りが取れたら 絶景。
だいぶ近付いてきた守門岳、ゴールまであと少し。

5月 14日 山へ 探しもの

晴天の日曜日、の午後である。

RUN & SPA、のつづきである。

 

たまたまネットで見つけた「サンカヨウ(山荷葉)」、不思議な花である。それが、魚沼の山にもあるらしい、これは見てみたい。

 

事前調査

自生する場所の特性をネットで調べる、しかし、どこへ行けば見ることができるのか。

身近な情報なら図書館である、魚沼市内あちこちでの動植物の調査資料がありました。地道な調査が断続的ではあるが行われています。そして、権現堂、鳥屋ヶ峰にも自生していることが判明、両方とも目の前の山。しかし条件に合う場所が思い当たらないので、少し離れてしまうが浅草岳の麓へ行くことに。

 

野山を歩き慣れている、山野草に詳しい、そんな人に聞けば、すぐに見つけることができるのだろうけれど、あえて自分の目と足で探すことに。

 

探索開始

・・・

結果、第一回の調査は空振りに。もっとも時期的に早いと思われるので、下見と春の山の散策がメイン。ちなみに、よその場所なのでは山菜は採りません。

 4月からGWまで、何かと忙しく山に行くことが出来ませんでした。午後からのわずかな時間でしたが春の山を満喫、探し物をひとつ見つけた感じです。

 

 サンカヨウ探索、次回からは本格的に。






青空、雪、新緑、眺めは良いが、たくさんの羽虫がまとわり付いてきて 退散。
雪解け水が轟く砂防ダム と キブシの花房。
雪国を代表する春の風景、ブナの根開き(ネアキ)
カタクリ、スミレ、そしてイチゲ ↑ 、5月半ばで早春の花が盛り。

4月3日 ひな祭り

4月3日は、ひと月遅れのひな祭り。
 

 朝は凍み渡りができるほどの冷え込み、そして 青空。『人形見(にんぎょみ)』に多くの子どもが騒ぎそう。
『人形見』とは、この地区(300~400軒かな)独特の行事で、雛人形が飾られている家を廻り、“雛人形を見て、おやつをもらう”と言う、子ども限定の行事です。
 

年齢や性別が決められている訳ではないが、小学生中心で、やはり女の子の割合が多いよう。男の子は雛人形ではなく、お菓子目当て(ん?うちの子?)ですが、それでも子どもがやってきた家からは、うれしそうな声を聞きます。
 

最近は、お菓子でパンパンに膨らませた袋をいくつも持って騒ぐ猛者(男の子)も少なくなり、小さな子どもと母親のグループが増えてきているようです。
今日のようによく晴れた日に、小さな子供の手を引き、またベビーカーを押して歩くグループがいくつもあると、
    『ああ春がやってきたなぁ』と。

 

午後からは一転して、突風が吹き、雷が鳴り響き、大粒の雨が叩きつけるように降ったり。しかし、この荒れた天気で、遅れていたスギ花粉の飛翔も進み、花粉も幾らかは雨と一緒に落ちたようです、これもまた『ああ春がやってきたなぁ』と感じる瞬間です。




我が家の玄関の扉をあけると、いきなり雛人形。他に飾る場所もなく・・・
新旧 雛人形を並べ。
こんな感じで、子どもたちが見て廻ります。
野山に田畑、まだまだ雪に覆われています。これは『人形見』用に、室内で咲かせた桜。

3月25日 春の山へ冒険 登り・・・

週末、まずまずの天気、「スキーで山へ行きたい」と、三兄弟の真ん中が言ってきた。

以前、私と上の兄ちゃんで行って来て楽しかった、と聞いていて、それを自分もやってみたいと。

今年は小雪で、また雪も硬く締まっていなく危険、それに私も腰が・・・、と気が乗らなかったのですが、けな気にも私のスキーの手入までしてくれて、これで行かなかったら親としてのメンツが。

使用するスキーは、我が子はクロスカントリースキーで私はテレマークスキー、アルペンスキーと比べるとかなり身軽に動けます。
 

何だかんだで、午後2時過ぎ出発と遅くなってしまったが、前から考えていた2時間~2時間半程度のコースへ。ただ、山は深くはないと言っても、未知のコース、危険なら引き返して終了もアリかなと。
 

・・・不安的中、登り始めてすぐに、
     急斜面の尾根+狭い+ザクザク雪
                                   =危険度Max

引き返すかの問に、大丈夫だよ、と何の根拠もない答えを返す我が子。でもそう言われると行けそうな気がしてきて、ゆっくり細心の注意で登ることに。声をかけながら、後になり先になり、急斜面を慎重に登りました。天気もよく、焦る理由が無ければ、結構うまくいくものだと。


頂上に広がる杉林をぬけると、いっきに視界が開け、登ってきた達成感が倍増、標高は370㍍くらいだけれど、想定を超える眺めに感嘆。そこから目的地の薬師様方向を見ると、大きくカーブを描く尾根の先に小さな点として薬師堂が見えます。直線で約2㌔、ほとんどがゆるい下り、テレマクークとクロスカントリースキーにとってはパラダイスみたいなもの、親子で顔を見合わせニタリと、ただし雪質だけはパラダイスとは程遠く。
転がり落ちないように、慎重にスキーを運びます。
山頂付近より望む。 正面に下権現堂山、写真中央には我が家が。
同じく山頂より。 中央に見える“親柄薬師”まで右側の尾根伝いに。
雪国生まれの 雪国育ち、 ・・・雪と戯れます。

3月25日 春の山へ冒険 ・・・下り

  積雪はどれくらいあるのだろうか・・・、
すこし傾き始めた早春の陽射しを受けて、杉林を気持ちよく、ときに慎重に滑り抜け、芽吹きにはまだ早い明るい雑木林を右往左往し、重い雪に足を取られ雪と戯れ、景色を眺めひと息入れ、うさぎの足跡を追い、競争しながら、息を切らしながら、心地よく汗をかきながら、青空に向かって深呼吸し、

     ・・・薬師様まであと少し。
 

  雪原に人の跡はなく、「薬師様へ今年一番乗りだね」と言おうとしたその時、我が子が「何かいる!!と不安そうな声で叫ぶ。
見ると2030㍍先、薬師様へ上がる雪壁を登ろうと二本足で立ち上がる大きなケモノが。
げっ!!!、熊!、しかもデカイ!!、逃げろ!!!、と言おうとしたが、よく見ると色が灰色、ん?、カモシカ?、雪壁を登りきり四足で立つその姿はまぎれもなくカモシカ。
急いで、そして慎重に薬師様へ向かうが、すでにその姿はなく、大きな足跡だけを残して反対側の斜面を下って行ったよう。
いやいや楽しませてくれること。
 

薬師様から眼下に、子どもの通う小学校が望めます。卒業式が終わり、まもなく離任式のこの日、この子の卒業まではもう1年かと、親としては感慨深く見ていたのですが、我が子はただただ陽気に今を楽しんでいるよう。


  だいぶ陽が傾き、できるなら夕陽まで見ていたいと思うが、これ以上の長居は心配をかけるので最終ゴールに向け出発。
 

  緩やかな斜面を下ることしばらく、見覚えのある大きな足跡が!、カモシカだ!!、しかもたった今 通ったよう!!!

『今度はオレたちが、カモシカを驚かせようぜ』って、たくらみのある顔で私の顔を覗きこむ我が子。

『そのアイディア、イイねぇー』と目で返す。

しかし、相手は天然記念物、しかも時間が無い。

名残惜しいが、“いつの日かカモシカへのリベンジを”、と心に誓い、そのわりに軽い足取りでゴールへと向かう。
 

  ゴール地点へ着くと同時に、終了の合図のごとく、近くの公民館のスピーカーから夕方5時を知らせるメロディが鳴り響いた。

 
  距離 約6㌔、高低差 約220㍍、2時間半ほどの出来事ではあるが、子どもにとっては大冒険だったのではないかと、もちろん親にとっても冒険でした。

タヌキの足跡? 追撃開始!
〔写真を撮る間もなく〕 雪壁は1.5㍍くらいかな。 ・・・絵が下手なのではない!、未知の生物を表現しただけです !!
左下からカモシカの足跡。「どこへいったのかなぁ」
最終コーナー、冒険もあとわずか。
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